保健師は、保健所や保健センターなどにおいて、公衆衛生の向上を目的として働く職種の1つです。主に、健康診断や病気の相談などの対応を行います。また、難病や感染病の調査など健康を守る環境を整え、幅広く活動することも特徴の1つでしょう。そのほか、企業や学校で勤務する保健師も増加傾向にあります。保健師になるためには、看護師と保健師の国家試験に合格しなければいけません。学校の卒業と同時に国家試験を受験できるのは、大学の場合には看護系の学部で保健師になるための学科を専攻した者、もしくは総合カリキュラム採用の看護系専門学校の卒業者のみとなっているので注意しましょう。
それ以外では、看護大学や短大、看護師養成所を卒業後、看護師の資格を取得し、保健師養成所もしくは保健師の養成課程をもつ短大などを卒業する方法があります。つまり、高校を卒業後3年制の短大、もしくは看護師の養成所などを選択した場合には、まず看護師の資格を取得してから、保健師の養成所に1年通って保健師の資格取得を目指す必要があるのです。しかし、高校卒業後に4年制の専門学校にて保健師の学科を選択するか、看護学系の大学を卒業すると、保健師と看護師の国家試験を同時に受験できます。看護師からのキャリアアップではなく、初めから保健師を目指す際には、大学や専門学校で保健師に関する学科を選択しておくとスムーズに国家試験を受けることが可能です。あらかじめ、しっかりと目標を決めておくことが重要となります。